2005年12月 1日 (木)

「流星ワゴン」

講談社文庫:「流星ワゴン」 著者:重松 清

久しぶりに感動した作品でおすすめです。
この作品は映画化が決定しているようです。

ストーリーですが、主人公は38歳で奥さんと中学1年の男の子がいる男性。
妻は浮気、子供は登校拒否に家庭内暴力と荒れ果て仕事もリストラとなりうまくいかない絶望的な状況になってしまっていた。
そんな状況で死んでもいいかなぁと考えていた時に不思議なワゴンに拾われる。
そのワゴンには5年前交通事故で亡くなった親子が乗ってた。
その親子と現在の絶望的な生活を変えるべく悩み苦しむ旅を続けて行くことになる。
その旅は今までの生活を振返るかのような自分にとって岐路となる大切な場面。
そこで自分と同じ歳の父親に出会う。
親が感じていることや自分が感じていた親とのギャップ、そして妻や子との問題が不思議なワゴンでの旅で明らかになる。
彼は人生のやり直しは出来るのか、、、

現実離れしたストーリーです。(笑
まぁ小説だからそれでもいいと思います。
内容はとても考えさせられ心に響く作品でした。
映画化が決定しているようですが是非小説を読んでほしいですね。

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2005年11月19日 (土)

「川の深さは」

講談社文庫:「川の深さは」 著者:福井晴敏

福井氏の書いた小説「終戦のローレライ」や「亡国のイージス」が有名ですが、この「川の深さは」は福井氏の処女作です。
もともと「終戦のローレライ」を読んで福井氏の作品にどっぷりと浸かってしまい一気に全作品を読んでしまいました。(笑

ストーリーですが、追ってから逃げる少年と少女。
そんな二人が元警察官の警備員に出会う。
少年は「彼女を守るのが俺の任務だ」と言う。
警備員はそんな少年に惹かれ二人を匿うことになる。
そして事件に深く関わり始める。
二人が追われている敵とは、、、そして二人の未来は、、、

「亡国のイージス」を読んだ方はとても入りやすいかもしれません。
福井氏の原点がここにあるって感じです。
多少現実離れしているところもあるかもしれませんが、小説の世界に吸い込まれるってくらいドキドキの連続です。
「終戦のローレライ」「亡国のイージス」共に映画化されどちらも見に行きました。
個人的には小説の方が好きです。
こういった作品は映像化するならハリウッドなみに金賭けないと難しいのかも知れませんね。
福井氏の小説はどれも壮大なスケールなので映像化って難しいのだと思います。
それだけ小説の出来が良いのかもしれません。
アクション好きにはオススメですよ。

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2005年11月11日 (金)

「ハサミ男」

講談社文庫:「ハサミ男」 著者:殊能将之

タイトルからして読んで見たくなりませんか。
本屋で見た時このタイトルだけで読んでみたくなりました。
殊能氏は1999年にこの作品にて第13回メフィスト賞を受賞しデビューとなりました。
小説家の中ではまだ若手になるのでしょうかね。

ストーリーですが主人公はタイトル通り「ハサミ男」です。
連続殺人鬼が主人公というとても変わった設定です。
その主人公はハサミを使った完全犯罪の連続殺人をしている凶悪犯。
毎回ハサミが残っていることからマスコミが付けた名前がハサミ男。
ハサミ男が次の獲物を決めていざ動き出そうとしたとき何者かに先を越されてしまう。
しかもその殺人方法は自分とまったく同じ方法で、、、
当然ながら世間ではハサミ男の新しい事件として大きく取り上げてしまう。
そしてハサミ男は偽ハサミ男について調べ始めることになる。
いったい偽者は誰なのか、またハサミ男の正体とは、、、

これを読んだとき予想外の展開にとても悔し気持ちになりました。
なぜなら小説を読んでいてここまで驚いたのは初めてだったからです。
おかげですっかりと殊能氏のファンになっちゃいました。
本当に面白かったです。
連続殺人事件のためちょっとダークな感じですがあの驚きはみなさんにも是非味わって貰いたいです。
「ハサミ男」は映画にもなったようですがこの本をどうやって映像にて表現したかまったく想像できません。
これは小説だからこそなりたつミステリだと思っていたからです。
そう思っていただけに映画にはとても興味があります。
ロードショウで見れなかったのがとても残念ですがビデオなどで見れるチャンスがあれば是非みたいですね。

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2005年11月 8日 (火)

MOMENT

集英社文庫:MOMENT 著者:本多孝好

本屋にぷらっと寄った時におすすめコーナーに置いてあった小説です。結構人気のある小説なので知ってる方も多いと思います。
内容ですが、主人公は病院清掃係りのバイトをしている大学4年生の青年です。その病院には末期患者にだけ現れ、最後の願いを叶えてくれる必殺仕事人の噂があった。そんな噂がある病院でその青年はある患者の願い事を叶えてあげたことから患者たちの最後の願いが寄せられることになってしまった。それぞれの願い事を叶えていく過程でさまざまな人間ドラマが展開していきます。そして本物の必殺仕事人とは、、、
こんな感じのストーリーです。各章ごとに完結している連作短編集なのでテレビドラマを見ているようにすんなりと読めると思います。

日頃小説を読まない人でも比較的すんなりと入れると思うので興味がある方おすすめですよ。テレビドラマ化なんかしたら面白そうなんだけどなぁ。

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2005年11月 2日 (水)

暗いところで待ち合わせ

ここ数年仕事の移動中など小説を読むことが日課となっていますが気に入った本を独断と偏見で紹介させていただこうかなぁと思います。

幻冬舎文庫 「暗いところで待ち合わせ」 著者:乙一

乙一氏の作品を読むのはこれで二作目で、始めはずいぶんとアングラ的小説だなぁって思ったりしました。これは乙一氏作品で最初に読んだ「GOTH」の印象が強かったせいかもしれません。「GOTH」についてはまたの機会にでもご紹介しようかと思います。この作品は視力をなくした女性と、ある青年が一つ屋根の下で暮らして行くというこれだけではまったく意味がわからん内容です。ストーリーを書くとこれから読まれる方がつまらなくなると思うので私的感想のみ書きます。主人公の青年と女性がお互いに引きこもり的な部分が多く、初は非常にダークなイメージを受けました。青年側からの状況と女性側からの状況を交互に書いているために、二人がその時に感じた状況を交互に読むことが出来、主人公達に感情移入しやすく面白さを感じました。また、始めのダークな部分はストーリーが進むにつれ薄れていき、クライマックスでは感慨深いものがありました。個人的にはストーリー的にも好きです。乙一氏の作品の為、恐ろしい結末がありそうで最後の方は恐々と読みましたが特に何事も無く??落ち着くべき結末に導かれてほっとしたような残念だったような、複雑な気持ちになりました。まぁこの内容で恐ろしい結末になってしまったらショックで泣きそうですが。。。なかなか読み応えあるし映像化しても面白いと思います。

気になった方は読んで見てください

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